歯科医院の営業形態の違い

歯科医院の営業形態には様々な違いがあります。

歯科医院を選ぶ際には、それぞれの特徴や役割を理解しておくと良いでしょう。

まず、一般の歯科医院と大学医院の違いから。歯学部の大学病院には様々な専門外来があり、検査設備なども揃っているというのが特徴だと言えるでしょう。

入院が必要な手術や、専門的・先進的な治療、或いは心臓病や糖尿病・腎臓病などの持病を持つ患者さんが歯科治療を受ける場合には、大学病院の受診が望ましいと考えられます。

一方で、大学には臨床の他に教育や研究という役割もありますから、ベテラン教授もいれば歯学部を卒業したての研修医も在籍しているという事になります。

大学病院の役割や特徴を理解せぬまま受診すると、「良い治療を受けられると期待して行ったのに、未熟な研修医に治療された」と不満を抱く事もあるかもしれません。

夜間や休日対応の歯科クリニック

夜間や休日に診療してくれる歯科医院や、駅前クリニックについて。こちらは、仕事や子育てで忙しい人には便利だと言えるでしょう。

しかし、便利な事と腕がいい事は違います。「とりあえず行ける時に行けて、診てもらえればOK」という人は別として、利便性や外見だけで選んでも、必ずしも良い歯科医師とは巡りあえるとは限らないと留意していただきたいところです。

交通の便が良く、行きやすい時に行けるというのは勿論便利ですが、そのクリニックが治療の技術も高いかどうかは分かりません。見た目の豪華さも同様の事が言えます。清潔さは重要ですし、治療の質を維持する為には必要な機器は揃っていなければ困りますが、待合室や調度品が極端に豪華である必要はないでしょう。

また、歯科医院と一口に言っても、1人の歯科医師で切り盛りする小規模なクリニックもあれば、歯科医院が何人もいる規模の大きな所もありますよね。

どちらが良いかというのは一概には言えません。複数の歯科医師がいる場合は、異なる分野の専門性を持つ歯科医師がいる事により、受けられる治療の幅が広がる可能性は考えられます。急患やイレギュラーな事態にも対応しやすいかもしれません。

歯科治療の専門性を鑑みると、1人の医師で出来る事に限りはありますから、なんでも自分1人でやろうとする歯科医師には注意が必要と言えるかもしれません。

無理せず、適切に治療できる専門医に紹介する判断を持ち合わせている、適切に他の医師と連携できる歯科医師は信頼できると考えます。ともすると、優秀な歯科衛生士がいる事も必須条件と言って過言ではないでしょう。

このように、それぞれのクリニックで特徴やメリット・デメリットが存在します。そこを理解すると、歯科医院も選びやすくなるやもしれません。